倦まず弛まず

目指せプチ科学。馬鹿は馬鹿なりに考え続けるのだ!!
カテゴリ:生き物( 7 )
ようやく発見されたパキラ(祝)
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これは、ぱなこが10年来飼っているパキラでございます。
よそのパキラよりも少々葉ぶりが厚かましい感じですが、確かにパキラです。
どうにかもっと可愛くならないかと工夫してみもしましたが、この子の個性なのか無駄でした。
昔は可愛かったのに…。

パキラは、アリを用心棒に雇う植物です。
アリは用心棒稼業に就くことが多い昆虫ですが、請われればパキラも警護します。

脅威が何も無いのに用心棒をたくさん雇ってたって人件費がかかるばっかりでいいことはありませんから、いじめられた時にここぞとばかり大々的に公募します。
パキラが用心棒たちのために用意する報酬は専ら「蜜」です。
用心棒は必ずしもアリでなくてもいいんですけど、蜜を喜び、かつ虫が恐れる動物といえば、アリかヒトに決まってます。あっ、狩りバチもかな。

パキラには、花外蜜腺といって葉柄に蜜を分泌する器官があります。
普段はほとんど蜜を出さないのですが、虫に食われたとたんプツプツと湧き出てきます。
何日も放置しているとどんどん蜜が出て、床に落ちてベトベトしてしまいます。
それはちょっと困るので、ハイよ〜お呼びですか、とぱなこが出働、葉の裏表をチェックしてパキラを食べてる虫を除去、蜜を拭って経過観察、蜜が止まればもう虫はいないと、良かった良かったということをやっていたわけです、これまでは。

ところがこの度、アリがパキラを発見したのです。
アリたちは、上の写真の左下に写っているケヤキの盆栽に長年住んでいたのですが、20cm離れたところにあるパキラの鉢へ、とうとう到達したようです。
アリはぱなこよりも勤勉なので、きっと毎日パキラを巡回してパキラに付いた虫と蜜を素早く取り除いてくれるに違いありません。
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このアリはサクラアリParatrechina sakuraeという種のようです。
体長が1.2mm程度で、アリの中でも特に小さい方です。
存在自体よく見えないくらい細かい。
きっと彼女らにとって、ケヤキの盆栽は十分でっかい世界なのだと思います。
それなのにどうしてケヤキから離れてパキラを見つけたのか?
ケヤキだけでは餌が足りなくなってきたのか、より良い餌を探しているのか。
あ、しまった。
冬はパキラを部屋の中へ入れるんだった。
アリがパキラの鉢に巣を作っちゃったらどうしよう。
ハチミツ壷の中で溺れ死んでいる、幸せに絡めとられて身動きとれなくなった黒ゴマなど見たくもありません。
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ま、冬になったら考えよう。

それはそうと、虫に食われれば食われるほどパキラが蜜をたくさん出すのなら、アリとしては虫を放置して蜜だけ頂けばいいんじゃ…
いや、いや、それは困る。
パキラもぱなこも困ります。
時々パキラの蜜を舐めてみて思うのは、たくさん蜜を出している時は糖度が低いようです。
水増しして問題解決を図ってるんじゃないか。
例えば、用心棒どもがパキラの公募に気づいていない場合。
とにかく水増ししてでも蜜を地面に落とせば、アリンコに気づいてもらえる可能性は高くなりそうです。
糖度が低い方が水滴は簡単に落っこちますしね。
また例えば、用心棒どもが怠けて蜜ばっかり食って悪い虫を退治しない場合。
蜜の濃度が薄いと、単位労働あたりに得られるエネルギーが少なくなりそうです。
つまり、「たくさん蜜を飲んでも水分ばっかりで、なかなかお腹いっぱいにならないわねぇ…」あるいは「何度往復して持って帰っても、うちの子たちなかなか大きくならないわねぇ…」ということです。
アリにとって蜜の価値が下がることは良くないことでしょうし、蜜が地面に落ちることで他のアリ達がやって来てケンカになる危険が高まるなら、そこそこの所でちゃんと求められた仕事をしようということになるんじゃないでしょうか。
ちなみにぱなこが相手の場合は、糖度が低くても床がベトベトすると困るので重い腰を上げざるをえなくなる、という効果があります。
あと、パキラを食う虫はアリの餌になりうる、ということもポイントですね。
地面を歩いていて蜜が落ちているのに気づいたアリは、上方に蜜源と虫、すなわち糖質とタンパク質の両方を採れる所があると分かるわけです。オイシイ話です。
魚心あれば水心あり。
世の中うまくできてますね。ほんとか?

そんなこんなでアリンコが、今日もパキラの上を元気に走り回っているのであります。
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by panaco | 2007-07-11 13:33 | 生き物
体色と色覚の関連
「爬虫類はずっと色覚を持ち続けているらしいので(ほ乳類は夜行性の期間が長かったせいで一旦失った)、きっと体色もいろいろあったんじゃないの」

って 先週の記事に書きましたけど、これって少し変よね。
色覚があることと体色がカラフルなことは同義ではないはず。
だって、色覚は自分の行動に影響するけど体色は他人の行動に影響を及ぼすもので、自分がいろんな色を見ることができるからって自分の体に色をつけなくても構わないし、逆に自分に色が見えなくても他の生き物に対して効果があるならカラフルな体をしていてもいいんじゃないかな。

体色は大雑把に分けて「隠蔽(保護)色」「警告色」「婚姻色」があります。

このうち隠蔽色は他の生きものに対する効果を狙った色です。
うちのヤモたんがダンダラ模様なのは人や鳥に見つかって食べられないようにしている(隠蔽色)んで、夜行性のヤモたんが「自分は何色か」なんて認識していることはないでしょう。明暗は認識してると思うけど。
イカはめまぐるしく色を変えたりするけれど、色は見えていないらしいですよ(Mathger et al. 2006)。
「色を変えたりする」というのは人間の感覚で、彼らは「明るさを変え」てるだけなんじゃないかな。
それで十分事足りるってことは、視覚と違って、生き物にとって色覚というものは「あったらいいな」の必要性しかないんでしょうか。

警告色も他の生きものに対する効果を狙った色です。
ハチが黄色と黒のシマシマなのは、「触るとイタイぞ!」て他の種(主にヒト?)にアピール(警告)してるわけです。

一方で婚姻色は仲間に対してアピールするための色です。
これは自分もアピールされる側に立つので、色覚を持っていないといけません。
鳥の体色が鮮やかなことが多いのは、彼らが鮮やかな色を認識できるからに他ならないでしょう。

てことで。
冒頭の文は間違いとまでは言えないかもしれないけど、
「爬虫類はずっと色覚を持ち続けているらしいので、婚姻色とか発達してたかもしれないね」
ぐらいの表現にしておいた方がいいような気がします(プチ科学を標榜しているので)。
でも色覚とは関係なく、隠蔽色や警告色としてのカラーリングがあった可能性もあるわけで、パンダカラーや黄色と黒の恐竜も夢ではない、かもしれません。
まぁなんちゅうか。
系統的な制約もあるだろうから、今いる爬虫類を越えるような不思議色はないんじゃないかとも思いますが。
全部ゾウさん色ってこともなかっただろうけど。
考えているとキリがないです。ヒトのカラーリングについてとか。

(追記)花粉媒介者に対する花の色はなんて呼ぶんでしょうね?やっぱ誘引色とか?「誘引色」でググっても10件しかヒットがありませんでしたけど。
昔、友人と「黄色効果」と呼んでましたが、どうも黄色には小バエが寄ってくるようでした。黒は蚊が好みますよね、彼らが見えにくくなるから。

Mathger LM, Barbosa A, Miner S, et al.
Color blindness and contrast perception in cuttlefish (Sepia officinalis) determined by a visual sensorimotor assay
VISION RESEARCH 46 (11): 1746-1753 MAY 2006
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by panaco | 2006-06-23 13:16 | 生き物
ヤモたん(写真)
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これが、うちのミナミヤモリです。
目つきと姿勢が語っておりますが、大きさの割に獰猛です。
今、鼻先からしっぽの先までで6cm程度かと思いますが、
ヤモたん:ハエトリグモ=デイノニクス:人間
てかんじです。意味不明?うるさいなぁ。
ぐっと体を持ち上げてダーと走るし、するするっと(虫かごの)壁を登ったかと思うと天井からボトッと床にジャンプして(落ちて?)、頭をもたげてこちらの様子を窺います。
虫かごの角では壁から壁へジャンプするし、生け贄にされたハエトリグモにとってはどこから襲って来るか、いつのまに忍び寄っているかわからない恐ろしい敵です。

更にはこの模様が、かなりスムーズに明度を変化させて保護色を保ちます。木肌に張り付いているのを見つけるのは、結構難しい。
恐竜がどんな色をしていたのか、証拠はまったくないそうですが、爬虫類はずっと色覚を持ち続けているらしいので(ほ乳類は夜行性の期間が長かったせいで一旦失った)、きっと体色もいろいろあったんじゃないの、というのが現在一般的な説のようです。
だとしたらやはり現在と同じように被食者は捕食者に見つからないように保護色だったり、捕食者はやっぱり被食者に見つからないように隠蔽色(保護色と同じ)だったり、したんでしょうね。
ヤモたんやカメレオンと同じように体色を変化させられる恐竜もいたのではないかと想像するぱなこであります。

ところで、ヤモたんは最近人慣れしてきました。
人が虫かごをガサガサいじる事と、ハエトリグモやらウジやらコオロギが見つかる事に関連を見いだしたらしく、当初は蓋を開けると決して出てこなかったのが最近では一通りかご内を巡回してから隠れるようになりました。
おかげでこれらの写真を撮れるようになったわけです。

「巡回して」と書きましたが、逃げ回る行動と探しまわる行動は簡単に区別できます。
逃げ回ってるときはしきりにこちら(上)を見ます。
餌を探しまわってるときはしきりにキョロキョロします。
彼らは動いているものしか見えないわけですが、鳥が「じっと見る」ときに横を向いて片目で見るのに対してヤモたんは相手を捕まえるために「じっと見る」ので(距離を測りたい)、床の上にあるものを床の上から見るときは、床に鼻面を突き立てるようにあごを引いて両目で見ています。

観察しているといろいろと面白いです。
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by panaco | 2006-06-14 18:44 | 生き物
ハシビロコウ
ゴールデンウィークに、上野動物園へ行ってきました。
目的はただひとつ、ハシビロコウです。
たくさん写真を撮ってきました。
大変奇妙な鳥です。
そして、ぱなこの大の!!!お気に入りです。
何度かテレビにでたようですが、ぱなこが初めてハシビロコウを見たのはどこかのサイトで「レッサーパンダの次におススメしたいのはハシビロコウです」と、千葉動物公園の人が言っていた、と読んだ時です。
ま、なにはともあれ冠羽にご挨拶。
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基本姿勢。
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首がかいーの。瞬膜が閉じるとなお怖い。
くちばしの中は空洞で(当たり前?)、見た目ほど重くなさそうです。
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念願の正面写真。今回のベストショット。
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さっきまでのとは別の個体。左の上の方にさっきまでの個体がいます(写ってないけど)。お客さんが向いている方。
冠羽の下の産毛がほわほわ♪
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下の写真は恐竜っぽさがよくでてますね。これまた別の個体です。
こわいカオ…他所の子供がしきりに「怒ってる」と主張していました。
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んん??
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もっとこわいカオ…
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ハシビロコウって、繁殖は難しいんでしょうか。NHKで放映していたのは例の通りたたずむ様子と、採餌の様子、飛んでる姿くらい(それでもすごいけど)で、是非ヒナとか子育ての様子を見たいです。
アッテンボローにもあるらしいですね、見てみたいなぁ。
原産地では数を減らしているらしいので、心配です。
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動物園写真館
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by panaco | 2006-05-18 14:41 | 生き物
ヤモたん(絵)
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最近、ヤモリを飼っています。
ミナミヤモリといって本州のとは違う、沖縄のなかなかきれいな模様のヤモリです。
まだチビです。
この、ヤモたんを見ながら墨と筆で描いてみました。
模様までは無理ですけど、なかなか似てますよ。
目がワニっぽくてねー、口角が上がっていて笑ってるみたいなの。

でも、めちゃくちゃ臆病で、なかなか慣れません。
ヤモたんのための生き餌を手に入れるのは結構労力が必要なのに、慣れてくれないと愛が続かない…
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by panaco | 2006-05-11 12:21 | 生き物
カタツムリはきゅうりがお好き2
カタツムリはきゅうりにありつくと、食べることに無我夢中になります。お腹いっぱいになって眠くなるまでは、食べ続けます。よほどのことがない限り、きゅうりを手放しません。手がないのに手放さないとはこれいかに。
とにかく、たとえ他人に迷惑をかけても手放しません。
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上に乗られた方はかなり重いと思います。振り払おうとしているのか、どんどん上へ登ります。「なんなんだよぉ、こいつはよぉ」とでも言いたげです。でも、肝心の乗っかっている方はきゅうりに夢中なので、自分の足場が良くないことを全く気にしていないようです。重みでよじれちゃってる体が痛々しいです。それにしても意外と力持ちなんですね。


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もっともっと登ります。いくら登っても問題の解決には程遠いようです。
結局、この状況は乗っかっている方がきゅうりを取り落とすことで解消されました。きゅうりを追いかけて降りて行ったからです。

…心底好きなんだね、きゅうりのこと。
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by panaco | 2005-07-18 13:56 | 生き物
カタツムリはきゅうりがお好き
カタツムリは、「きゅうりほどうまいもんはない」と思っています。(間違いありません)

きゅうりの皮からこそげて食うヤツと、内側にもぐり込んで内側をくり抜くように食うヤツがいます。
カタツムリは、「くぅ〜〜、外側もうまいが内側もこたえられんな〜」と思っています。(間違いありません)e0024903_1584362.jpg

時には内側に頭をつっこんだまま眠ってしまいます。
そんなときは、やっぱり夢の中でもきゅうりを食べています。天国です。(間違いありません)

写真はヒダリマキマイマイです。カラーリングはアメリカマイマイに似ていますが、左巻きなのでヒダリマキマイマイです。アメリカマイマイは右巻きです。巻き型を決定する遺伝子はひとつだけだと80年もの間考えられて来たようですが、近頃その説は覆されつつあるようで(学振のページ)。とにかく、アメリカマイマイが突然変異で左巻きになった可能性よりもヒダリマキマイマイのカラーリングに変異があった、というほうがありそうな話なのでこの子はヒダリマキマイマイです。間違いありません。残念ながらこの子は昨日本当の天国へ行ってしまいました。合掌。
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by panaco | 2005-07-16 15:10 | 生き物


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