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倦まず弛まず

目指せプチ科学。馬鹿は馬鹿なりに考え続けるのだ!!
「恥ずかしい」という事
 人でも動物でも、感情には機能があると思います。
 例えば「怖い」という感情には、それを経験した場所や物に近づかないようにする機能がありますし、逆に「嬉しい」という感情にはそれを経験したシチュエーションを再現しようとする機能があるでしょう。

 同様に「恥ずかしい」という感情についてその機能を考えると、これは自分のあり方を社会に合わせる働きがある感情だと考えられます。「どうも自分は社会からはみ出した言動をしたらしい」と感じたとき人はいたたまれなくなって、社会からはみ出した(と思われる)言動を中止して目立たないように小さくなるのです。このいたたまれなさと小さくなる行動を引き起こす感情を「恥ずかしい」と呼ぶのです。
 また、個別の人などに対して恥ずかしいという場合は、対象人物に理想を見て自分のあり方をそれに合わせようという働きがあるのだと考えられます。例えば、「Aさんに対して恥ずかしい」なら、Aさんは立派な人で自分はAさんに遠く及ばない、だからもっとAさんに近づけるように精進しなければならない…とか、「男として恥ずかしい」なら、男のあるべき姿というものを持っていて、それに遠く及ばないからもっと精進しなければならない…とか、「自分に対して恥ずかしい」なら、自分のあるべき姿というものを(以下同)、「恥ずかしいと思わないのか!!」と批判されたとしたら、批判者が人としてあるべき姿というものを(以下同)
 つまるところ「恥ずかしい」という感情は、それをバネにして自分を社会的により良いものにするためのものであると言えるでしょう。

 さて、具体的なシチュエーションとして、恥ずかしがり屋さんが最も苦悩するのはプレゼンテーションの場でしょう。何かの会議とか、結婚式のスピーチとか、宴会で芸をするとか、しっかりやらなきゃいけないのにどうしようもなく恥ずかしくて緊張して血が頭で沸騰するのはとにかく人前で話をするときです。
 この場合も「恥ずかしい」のは、みんなに対して自分をより良く見せたいと思うからです。それなのに今の自分は理想の自分にほど遠いので恥ずかしいのです。がんばって理想の自分を達成してしまえば、恥ずかしさなんて克服できてしまいます。理想がどこにあるのか分かんないけどとにかく今の自分では恥ずかしい、という場合は、理想探しから始めなければなりません。「かっこえーなー」と思う人を見つけてどこがかっこいいのか観察するとよいと思われます。
 でも、明日プレゼンテーションをしなければならないような時に理想探しから始めるなんて悠長なことはやっていられません。ならば、緊張してオロオロすることに時間を費やすよりも、現時点の自分(やプレゼンテーションの中身)をいかにより良く見せるかを考えるべきです。発表練習をするべきです。
 恥ずかしいとき、人はなるべく目立たないようにしようとして、顔はうつむきあらゆる動作は小さく、声も小さくなってしまいます。しかしプレゼンテーションの場ではいろんなものがはっきりしている方が良いので、目立たない立ち居振る舞いは大変印象が悪いです。顔がうつむいていると発表者が発表内容についてどう思っているのかが分からないので印象が悪いです。動作が小さいと指し示すべきところをきちんと指し示すことができないので印象が悪いです。声が小さいと何を言っているのか聞こえないのでお話になりません。もし「準備不足で恥ずかしい〜!!」と思っていても、その恥ずかしさに引きずられてはいけません。準備不足のクセにいいもののように見せるには、準備不足でないフリをすることです。発表内容が同じなら、小さくなって発表するよりも堂々としている方がずっと印象が良いです。何度も練習すりゃー我ながらなかなかいんじゃない?て気になってくるもんです。

 何度も言いますが、「恥ずかしい」という感情は自分を良くするためのものです。だから、そのことを認識した上で、感情に引きずられるばっかりでなくどうすれば自分は良くなれるのかを具体的に考えると、精神的な成長スピードが上がって、神経をすり減らす機会が減って、長生きするかもしれませんよ!

 「恥じらうオンナノコ萌え〜〜!!」?今回はそういう話ではないのでエロおやじは黙っていてください。

《【もったいない】より【みっともない】》
by panaco | 2005-09-14 18:21 | 適応的に生きよう!(恋愛など)
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