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倦まず弛まず

目指せプチ科学。馬鹿は馬鹿なりに考え続けるのだ!!
棒グラフの中に斜線を引く(中級)
初級」に満足できなかった方は「中級」へ進みましょう。
念押ししておきますが、中級は慣れていないと時間がかかります。完結編も参照してください。

スウォッチにパターンを新しく作って塗りたい面に適用する、という全体的な流れは初級と同じです。初級の方法にはいくつか難点がありまして、中級ではその解決を目指します。その難点とは「パターン同士がつながらない」(下左の図、下右は線と線の間の拡大図)ということとか、「線の間隔が自由に決められない」とか、「メモリを節約する余地がある」とかです。
棒グラフの中に斜線を引く(中級)_e0024903_14533252.jpg棒グラフの中に斜線を引く(中級)_e0024903_137572.jpg
「パターン同士がつながらない」
「線の間隔が自由に決められない」
これは同時に解決します。バウンディングボックスとかいうものを使うのです。直訳すると「境界箱」ですかね。この箱の内側だけをパターンとして登録させてね、ということを指定するための四角です。「最背面にある四角」は、正方形だろうが長方形だろうが、バウンディングボックスとして機能するようにできてるらしいです、イラストレーターっちゅうものは。
1、まず、2cmの正方形を描きます。この正方形がバウンディングボックスになります。
2、次に、3cm45°の斜線を描きます。5本でも7本でも(ただし奇数がいいです)、好きな本数描きます。コピー&ペーストで増やしてもいいし、「option+→」でもいいし、適当にお願いします。
3、描いた正方形と斜線をおおざっぱに配置します。斜線を一本、正方形の左上の角に線の右上が接するように置きます。もう一本の斜線を正方形の右下の角に線の左下が接するように置きます。残りの斜線は先に置いた2本の斜線の間、バウンディングボックス上に置きます。斜線を全部選択して(バウンディングボックスは選択しない)まずは下端をそろえます(上端でもOK)。このとき注意したいのは、「下端揃え」っていうのは「一番下にあるオブジェクトに合わせてほかのオブジェクトを引き下ろす」って意味だってことです。下端が揃ったら、左端を基準に等間隔で整列させます(今回は全部同じ長さで同じ角度の斜線なので、右端や中央を基準にしてもOK)。だいぶいい感じに並んで来たことと思います。
棒グラフの中に斜線を引く(中級)_e0024903_1375620.jpg

4、おおざっぱに並べた斜線を厳密に並べます。上図の赤丸で囲んだところをマキシマムに拡大して、斜線とバウンディングボックスの角が正確に接するように斜線を移動します。ただ単に移動するだけじゃなくて、「水平に」移動させてください。さっき揃えた下端がずれてしまわないようにね。このとき、ウィンドウメニューからアートワーク(または⌘+Y)を選択して線だけの表示にすると、作業をやりやすいです。グリッドラインを表示させてやるともっといいかもしれません。ちなみにアートワークから元のプレビューにはもう一度⌘+Yを押すと戻ります。
5、バウンディングボックスの左上と右下の角が、斜線ときっちり接するように置けたら、もういちど等間隔に並べ直します。全部の斜線を選択して、先ほどと同様に左端を基準に等間隔で整列させます。さて、真ん中の斜線はバウンディングボックスの対角線になっていますか?バウンディングボックスは正方形で斜線は45°、斜線の本数は奇数のはずなので、真ん中の線は対角線にぴったり一致するはずです。
6、最後の仕上げです。バウンディングボックスを塗りも線もナシにし、かつオブジェクトメニュー→アレンジ→「最背面へ」移動します。きちんと並んだ斜線たちとバウンディングボックスをまとめて選択して、スウォッチウィンドウへドラッグ&ドロップします。グループ化とか必要ありません。バウンディングボックスさえ最背面にあればその中の線だけがスウォッチに登録できます。できたパターンを任意の図形に適用してみてください。出来映えはどうでしょうか。

メモリのことは私にはよくわかりませんが、イラストレーターのヘルプを見ると2cm程度のバウンディングボックスがいいらしいです。

(この記事は親愛なるトマト君の指導を参考にして書きました)
by panaco | 2005-07-29 15:00 | 理系のためのイラストレーター
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